ゴールド製のダイアルは、3つの部分構成となっている。まず海を表す部分を深いブルーを、塗り重ねる毎に炉で焼成するエナメル層を幾重にも重ねるグラン・フー・エナメル技法で表現。続いて、忍耐力を必要とする彫金が施されている。波の描写に使われたこの技法は、エナメル部分に渦巻き模様を描き、その後、熟練職人がこれらの溝にホワイトエナメルを施し、そのエナメルも焼成される。このきわめて薄い層が、精巧に作り出された質感を背景に繊細な影を作り出し、海の躍動感を表現できるのだ。
そびえ立つ岩山に沿った潮の流れには、ジェムセッティングが用いられている。潮流ひとつひとつにブリリアントカットダイヤモンドが手作業で繊細にクローズセッティングされ、このタイムピースの名前の由来である月光を想起させる。ダイアルは、連なる岩に波が打ち砕ける様子により立体感を添えている。同系色のシャンルヴェ・エナメルのインレイが丹念に彫金され、風景の奥行きを際立たせている。岩山の描写には、遠近効果を強調するためドライポイントも使用されている。潮流を彩るブリリアントカットのダイヤモンドのきらめきは、灰がかった月光の柔らかな輝きを放ち、ベゼル全面にあしらわれたブリリアントカットダイヤモンドと見事に調和する。
ノモス グラスヒュッテが提案する夏時計の最新作「アホイ・ネオマティック38デイト アトランティック」の文字盤は、海のようなディープブルー、紺碧の色合いが自慢だ。特徴的でクリアな白いタイポグラフィの日付リングに、3時に位置する、文字盤と同じ色の大型日付ウィンドウが、文字盤全体に優美に溶け込んで見える。ノモス グラスヒュッテのノウハウ、スタイル、率直さが見事に表現されているモデルが登場した。
伝統的なグラスヒュッテ3/4プレートで固定された自社ムーブメント、Cal.DUW6101は、大きめのサイズでありながら、厚さ3.6mmと超薄型である。ムーブメント全体を再設計し、日付メカニズムの組み込みを実現した。そのため、このキャリバーを使用した新しいノモスの腕時計の日付は、伝統的かつ美的観点からも正当な、文字盤のエッジギリギリに配されている。直径38.5㎜の本作は、ムーブメントがケース一杯にあふれんばかりに詰め込まれたように見えるため、腕時計好きには特に好まれるだろう。写真では表側が確認できないが、日付のリングがムーブメントの外側にあることから、見やすいだけでなくバランスの取れたビジュアルが実現している。
この腕時計はエレガントなドレスウォッチであり、20気圧の防水性能を備えている。マリンスポーツにも対応した腕時計なのだ。ヨットにサーフィンと海で遊ぶときにも身に着けていられるのである。
⽂字盤のブランドロゴ下に記されたゴールドカラーの「neomatik」(ネオマティック)ロゴは、⾼性能ムーブメントの証しだ。数字、インデックス、針のホワイトとダークブルーの文字盤の強いコントラストが、このスポーティな自動巻き腕時計を読み取りやすくしている。レッドの秒針とイエローの時刻マーカーが、大胆な色のアクセントをもたらし、誰が付けても若々しさを強調するだろう。
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