いまや地球と宇宙の間を飛びまわるオメガの時計ですが、大空で長い歴史を刻み、その高い機能性と精度を頼りに、多くのパイロットがフライトを時間通りに進めてきました。今年、オメガはそのレガシーをさらに推し進めるため、新作「スピードマスター パイロット」を発表しました。
OMEGA(オメガ) 2024新作 大空で長い歴史を刻むオメガ、再び大空へ。オメガ「スピードマスター パイロット」
この40.85mmのデザインは、1957年に誕生した初代「スピードマスター」からインスピレーションを得ています。堅牢で信頼性が高く、視認性に優れたデザインで知られる初代モデルは、当時アメリカ空軍に所属していた数多くのパイロットに“選ばれる“時計でした。
シンメトリーのステンレススティール製ケースは、光の反射を防ぐためにブラッシュ仕上げが施されています。ベゼルにはマット仕上げのアルミニウムリングが備わり、タキメータースケールには 有名な、“ドット・オー バー 90”(DON: 90の数字の斜め上にドット)と”ドット・ダイアゴナル・ トゥ 70“(70の数字の斜め下にドット)が配されるなど、スピードマスターの伝統を受け継いでいます。
この時計の特徴のひとつは、グレイン仕上げのマットブラックダイアルです。時・分針とインデックスには、グリーンに発光するホワイトのスーパールミノヴァが施され、暗い夜間飛行中でも優れた視認性を誇ります。また、マットブラックのクロノグラフ秒針の先端は、オレンジのニスで際立たせ、個性的なデザインに仕上がっています。
もっとも印象的な特徴は、趣向が凝らされた2つのサブダイアルにあります。どちらの表示も中央はオパリン仕上げで、外周には 傾斜をつけています。3時位置のサブダイアルは、積算時間を表示する、印象的な三角形のマットオレンジの針と転写したホワイトの数字を備えた60分と12時間の同軸積算計です。これは、航空機のコックピットにある“燃料消費率”のインジケーターから着想を得てデザインしています。
9時位置のスモールセコンドは、マットイエローの針とブルーの人工水平線があしらわれており、コックピットの目標照準表示から着想を得たデザインとなっています。
ムーブメントは、スイス連邦計量・認定局(METAS)より、高い精度、性能、耐磁性を認められた、コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー9900です。ケースバックには、スピードマス ターの伝統的なシーホースのメダリオンを合わせ、外周には防水性を表す“100m/330ft”の文字が記されています。
このモデルは、オメガが特許を持つコンフォートリリースシステムを備えたステンレススティール製ブレスレット、または特製トラベルポーチとともに付属されるグレーのNATOストラップと合わせることができます。NATOストラップは、ケブラーR繊維を使用して強度を高め、ブラッシュ仕上げのステンレススティールバックルと合わせています。
OMEGA(オメガ) 2024新作 大空で長い歴史を刻むオメガ、再び大空へ。オメガ「スピードマスター パイロット」
オメガの初期の飛行歴史
オメガの時計は、歴史的にパイロットの間で高い評価を得てきました。第二次世界大戦中、オメガはイギリス国防総省に11万本以上の時計を提供し、空軍や海軍のパイロットを支援しました。その中でも最も有名で広く使用されたのが、UK/CK2292でしょう。空軍と艦隊航空隊のパイロットの大多数に支給されたこの時計は、ハリケーンやスピットファイアの強力なエンジンの後ろに座るパイロットにとって理想的な耐磁性を備えていたことで知られています。
1957年に「スピードマスター」が誕生すると、瞬く間にアメリカ空軍のパイロットたちに採用され、その多くが後にNASA初の有人宇宙計画であるマーキュリー計画の宇宙飛行士となりました。
1969年、新しい「フライトマスター」が発表されました。航空機パイロットのニーズに特別に 応え、パイロットが瞬時に時刻を確認できるようにするとともに、旅行者にとっても完璧な旅のツールとなりました。先鋭的なデザインは大きく大胆で、当時の標準的なクロノグラフとは対照的でした。
1969年はコンコルド初飛行の年でもありました。いくつかのコンコルド機ではオメガの計時機器が標準装備となり、さらに多くのコンコルドのクルーも、正確な時間を常に把握していたいという 思いからオメガウォッチを好んで着用していました。その中のひとりが、コンコルドを操縦して初めて大西洋を横断したジョン・ハケット機長でした。
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